2004年10月27日

生中継の威力に優るものはない

18febe04.JPG10月27日午後2時半ごろ、新潟県長岡市の県道土砂崩れ現場で発見された車を捜索していた東京消防庁レスキュー隊から生存者がいる模様との第一報が入り、ワイド番組の生放送をしていたNHKをはじめ民放も一斉に川をはさみ対岸から撮影した救助現場の生中継を始めた。
同2時39分、救助隊員に抱きかかえられ救出された子供の姿が映る。奇跡の救出だ。
しかし難航する救出作業で時間が経過する。
NHK総合は国会中継「党首討論」の放送中止(BS2は放送)を決め、BS1も総合と同時放送で、延々と中継する。
民放もワイドショーが終了すると特別番組に切り替えて中継継続。全国の茶の間は釘付けとなった。
党首討論は吹っ飛び、イラクでの邦人人質事件はかすみ、小泉首相の水害にあった豊岡市視察報道はほとんど消えた。
それほど人命は重く、また生中継の威力に優るものはない。
画像はNHKの中継画面。