2004年12月20日

不信感増した「NHKに言いたい」

a0f47d16.JPG12月19日夜、NHK総合は不祥事で失った信頼を回復するために特別番組「NHKに言いたい」をナマで2時間15分も放送した。
番組冒頭の海老沢会長“謝罪第一声”はありきたりで進退問題には触れず興ざめ。
続いて一連の不祥事の経過や処分の説明は該当職員が悪いと言わんばかりで、局として責任逃れの感じ。
討論に入り、パネリストの一部から厳しい声が出ても、海老沢会長には暖簾に腕押し。“続投宣言”までしてしまった。
一連の不祥事は古典的で内部体制の不備欠如から起きたものばかり。
なのに、海老沢会長からは具体的な改革案は示されず、精神論や一般論に終始して番組は終わった。
放送終了直前に鳥越俊太郎氏が発言したように、これではよりNHKに対する不信感が増すだけのバカらしい番組だった。
全く成果のない放送をするなら、休止や放送が繰り下げられた「NHKスペシャル」「サンデースポーツ」を放送した方がましだった。
筆者の地域では30年前から難視聴地帯のためケーブルテレビで、NHKの受信料は強制的な金融機関引き落とし払い。不払いしようにもできないシステムになっている。